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韓国の子供の定期予防接種について

韓国に移住する際に心配していたことのひとつが「子供の予防接種」です。

生まれてからずっと日本で定期の予防接種を受けていたので、韓国では受ける時期や予防接種の種類がどうなっているのか気になっていました。

今回は、日本と韓国の子供の予防接種の違いについてまとめてみました。

予防接種の時期は、住んでいる地域によって多少接種時期が変わってくるので、私が住んでいる地域(住んでいた地域)のスケジュールをもとに比べてみました。

韓国の定期接種スケジュール

韓国の乳幼児の定期予防接種のスケジュールはこちらになります!(2022年10月時点)

・B型肝炎1回目(出生時)

・BCG1回目(出生時~生後1か月以内)
・B型肝炎2回目(生後1カ月)

・B型肝炎3回目(生後6カ月)
・ジフテリア/破傷風/百日咳1回目(生後2カ月)2回目(生後4カ月)3回目(生後6か月)

・ポリオ1回目(生後2カ月)2回目(生後4カ月)3回目(生後6~18カ月)

・ヒブ/肺炎球菌1回目(生後2カ月)2回目(生後4カ月)3回目(生後6カ月)

・はしか/流行性鼻下腺炎/風疹1回目(生後12~15カ月)
・水痘1回目(12~15カ月)
・ヒブ/肺炎球菌4回目(生後12~15カ月)
・日本脳炎不活性化ワクチン1~2回目(生後12~23カ月)または日本脳炎生ワクチン1回目(生後12~23カ月)

・A型肝炎1回目(生後12~23カ月)

・ジフテリア/破傷風/百日咳4回目(生後15~18カ月)

・日本脳炎不活性化ワクチン3回目(生後24~35カ月)または日本脳炎生ワクチン2回目(生後24~35カ月)

・A型肝炎2回目(生後18~23カ月)

・ジフテリア/破傷風/百日咳5回目(満4~6歳)

・ポリオ4回目(満4~6歳)

・はしか/流行性耳下腺炎/風疹2回目(満4~6歳)

日本と韓国の子供の予防接種の違い

こちらが日本の通常の定期予防接種のスケジュール表です。

日本と韓国では、子供が受けられる予防接種の種類はほとんど変わらないですが、韓国では実施するのに日本では定期接種に入っていないものがあります。

それがこの2つ。

・A型肝炎

・流行性鼻下腺炎

A型肝炎

韓国では、A型肝炎の予防接種を1歳から2歳までの間に2回接種するのですが、日本では現在は定期接種の項目に入っていません。

A型肝炎は、子供の時に発症しても症状がでなかったり、症状が出ても軽い場合がほとんどだそうです。その代わり大人が発症すると症状が重いため、日本では衛生状態が悪い国などへ渡航する場合などに任意で接種することができるそうです。

流行性鼻下腺炎

流行性鼻下腺炎とは、一般的にいうおたふくかぜのことです。

日本では、定期接種にはいっておらず、受けたい人だけ受ける任意接種になっています。

日本でおたふくの予防接種を受けるには基本的に、12~18か月に1回目、5~6歳で2回目を接種します。

韓国では、流行性鼻下腺炎(おたふく)が定期接種に含まれているため、12~15か月に1回目、4~6歳で2回目を打つことができます。

韓国で流行性鼻下腺炎のワクチンは、麻疹風疹のワクチンと一緒になっているMMRというワクチンで接種します。

逆に乳幼児の時期に、日本で打つけど韓国で未実施の予防接種はなく、韓国で予防接種を受けていれば日本の定期接種のワクチンはすべて受けられるようになっています。

ちなみに、日本では、ジフテリア・破傷風・百日咳・ポリオは4種混合のワクチンですが、韓国ではジフテリア・破傷風・百日咳の3種混合とポリオは別々のワクチンになります。

ワクチンの接種時期

韓国と日本では、定期接種のワクチンはほとんど同じですが、予防接種を受ける時期には少し違いがあります。

日本では生後2か月から予防接種が始まるのに対し、韓国では出生時にもう最初のワクチンを接種します。

例えば、B型肝炎の予防接種は、日本の場合生後2カ月・3か月・7~8カ月で打ちますが、韓国では出生時・生後1か月・生後6か月となっています。

全体的に日本よりも少し早い時期に接種する傾向がありますね。

また、日本脳炎の予防接種も韓国のほうが早い時期に接種します。

日本では、3歳になってから第1期の接種が始まりますが、韓国では1~2歳の間に1期を接種します。

日本脳炎の予防接種については、日本でも早期の接種を促しているところもあり、希望すれば生後6か月から受けることができます。

(日本脳炎の予防接種は地域によって違いがあるようです)

予防接種の受け方

日本から韓国に移住した場合、韓国の住民登録をして、保健所で今まで打ったワクチンの登録をすれば、続きから韓国で予防接種を受けることができます。

保健所に申請をするときは、日本の母子手帳等で履歴を正確に申請するようにしましょう。

韓国では、一度保健所で登録すればあとは各病院でワクチン接種の確認ができます。

(住民番号で情報が共有されるため)

予防接種を受けたい際は小児科に行けば、履歴を確認して必要な予防接種を教えてくれますよ。

基本的には住んでいる国に合わせてその国の予防接種をうけますが、韓国に住んでいても日本帰国時などに日本で受けることもできます。

どちらにしても、海外で予防接種をした際には住民票がある国には予防接種を海外で受けたことを正確に登録してもらうようにしましょう。

(専門機関でしっかり管理してもらったほうが、未接種や重複接種を防ぐことができます)

1歳を過ぎて渡韓した場合

1歳を過ぎるとぐんと予防接種の数が減ります。

うちの場合は、子供が1歳を過ぎてから韓国に移住したので、ほとんど日本で接種してからの渡韓でした。

風邪で韓国の小児科を受診したときに、韓国で打つべき予防接種が終わってないと指摘があり、体調がいい時に打ってくださいねとのことでした!

2歳の時点で、3種混合の4回目とA型肝炎の1回目2回目と日本脳炎1~3回目の接種をすすめられましたが、日本帰国時にすでに4種混合の追加と水痘2回目の接種予定だったので、そこまでは日本の日程で。

A型肝炎は、日本の定期接種にないので後日韓国で打ってもらうことにしました。

まとめ

日本と韓国の予防接種の項目を比べてみると、多少違いはあるもののほとんど同じ内容でした。

ただタイミングやワクチンの種類が違うと不安になってしまいますよね。

病院や保健所でしっかり履歴を確認してうってもらうようにしましょう。

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