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韓国で引っ越し!韓国の賃貸と新婚夫婦限定のローンについて

韓国での引っ越し!

日本と韓国では賃貸の条件やシステムで違うところがいくつかあります。

私もそこまでは詳しくないのですが、今回引っ越しをしたので体験談をまとめてみたいと思います。

まず韓国の賃貸について説明していきます。

韓国の賃貸について

韓国の家は、日本とちょっと呼び方が違い、日本でいうマンションを 아파트(アパート)日本のアパートのような戸数が少ない建物を 빌라ヴィラ)といいます。

韓国は土地が少ないので高層アパートが多く、ひとつの建物に100世帯以上住んでいることも珍しくありません。

日本のアパートのように2~3階建ての建物はヴィラと呼ばれ、アパートよりは若干安い値段で借りることができます。

一軒家ももちろんありますが、新しい一軒家は少なく古い家が多いです。

芸能人などのお金持ちは土地を買ってきれいな一軒家を建てることもありますが、都会では相当お金持ちでないとなかなか難しいと思います。

最近は、設備が整っていてセキュリティもしっかりしているマンションが若い人たちには人気があります。

賃貸の種類・家賃について

韓国で家を借りるときに、家賃の支払い方法がいくつかあります。

ひとつめは、日本と同様に毎月決まった家賃を支払う方法です。

これを韓国では、월세(ウォルセ)といいます。

入居前に、数十万円~数百万円の保証金を払い、あとは毎月の家賃を払います。

ウォルセでも、基本的には入居前に保証金を預けないといけないので、契約するときにある程度のお金は必要です。

ただし保証金は、退去時になにもなければ全額返してもらえるので一時的に預けるお金と考えていいです。

ふたつめは、契約時にまとまったお金(数百万~数千万円)を一気に預けて、契約期間内は家賃なしで住むことができる전세(チョンセ)というシステムです。

これは、韓国特有の賃貸契約ですが、家のオーナーが契約時にまとまったお金を受け取ることができるため、そのお金を運用したり銀行に預けることによって得た利子で利益を得ることができます。

契約者は、退去時に預けたお金を全額返してもらえるので契約期間内(2年契約の場合が多い)は、その家を無料で借りることができます。

ただマンションなどの場合、管理費は毎月、自分たちでが払わなければいけないので、家賃はなしで毎月管理費だけの支払いになります。

まとまったお金を用意できる人には、とっても魅力的な契約ですよね。

最近では、전월세(チョンウォルセ)といって、多めに保証金を払って比較的安く毎月の家賃を払う、ウォルセとチョンセの中間のような賃貸も多いです。

基本的には最初に払う保証金が多ければ毎月の家賃が少なく、保証金が少なければ毎月の家賃が多いことが多いです。

近年は銀行の金利が少なくなっているので、昔ほどチョンセの物件も多くないようです。

賃貸の契約期間の違い

基本的に賃貸の契約期間は、2年か4年。

ほとんどのところが2年契約だそうです。

それ以上住む場合は、2年ごと(契約年数ごと)に更新されます。

日本でも2年契約の賃貸が多いですが、2年以内に引っ越したり契約の途中で引っ越しても特に問題ないですよね?

しかし韓国では、契約期間が2年と決まっているので2年以内、または契約の途中で引っ越しをする場合は次に住む人を自分で探さなければいけません。

ウォルセの場合は、契約期間内はずっと毎月支払いの義務があるので住んでなくても支払いをするし、チョンセの場合は契約期間が終わったら、預けていたお金を返金してもらえることになります。

なので契約が終わって引っ越しをする場合はいいですが、契約期間が残っているのに引っ越しをするのであれば、自分で次の入居者を探すことにより、スムーズに保証金を返してもらうことができます。

あらかじめ、2年以内で引っ越しの予定があるのなら、契約するときに短期契約にするか、もしくは契約期間内でも、引っ越ししたら保証金を返してもらえるように契約書に書いてもらうことをおすすめします。

近年の韓国の住宅事情

ここ数年で、韓国の不動産の値上がりや銀行でローンを借りたときに生じる利息の値上がりによって、若い人が家を買ったり借りたりするのが、難しくなっています。

家を借りるためには、まずまとまったお金が必要なのですが、物価の高騰もあり数百万もしくは数千万の貯金がある人ばかりではありません。

家族からの援助で家を借りる人もいるのですが、やはり自分たちで家を借りそうとすると銀行などでお金を借りる必要があります。

チョンセで家を借りようと、銀行で数百万もしくは数千万円のお金を借りたとしても、毎月の利息だけで数万円かかってしまうのでウォルセと同じぐらい、もしくはそれ以上支払わなくてはいけないこともあります。

そこで、住宅を借りる人のために国や銀行でいろいろな種類の住宅ローンをだしています。

新婚夫婦限定のチョンセローンとは?

先程にも書きましたが、チョンセで部屋を借りるには契約時にまとまったお金が必要です。

家を契約するにあたり、数千万円というお金をいっきに用意するのはなかなか大変なので、銀行などでローンを組んで借りている人も多いです。

このチョンセのためのローンを、チョンセローンといいます。

我が家では、今回の引っ越しにあたりこのチョンセローンというのを利用しました!

韓国では、若い夫婦向けに国でやっている「新婚夫婦チョンセローン」というのがあり条件が合えば、銀行のローンよりだいぶ低い金利で国からお金を借りることができます。

新婚夫婦チョンセローンには、いくつか条件がありそれな当てはまらなければ申し込みすることはできません。

例えば

  • 結婚7年未満
  • 夫婦の所得が6000万ウォン以下

など。

最大で、チョンセ金額の80パーセントまで借りることができます。

(年収や年齢などによる審査の結果により貸出%が異なります)

国でやっているローンなのですが、審査や申請は銀行を通して行われます。

(国からの下請けとして銀行が窓口になります)

なので、気になる物件を見つけたら前もっていくつかの銀行にいくらぐらいのローンが組めるのか見積もりを出してもらうといいです。

(銀行ごとに見積もりに差が出ることがあるので、要注意です。うちは最初に行った銀行と最後に行った銀行では数百万円の差がありました)

銀行で見積もりを出してもらうと、おおよその貸出金額がわかるので家を探す時の基準にできます。

実際にローンの申請は、家の契約書がないとできないので、借りたい家が決まったら契約をしてから契約書をもって銀行に申請に行く!という流れになります。

ローンの審査にも少し時間がかかるので、家を決めてからローンの結果が出るまで少し期間が必要です。

*契約後にローンの審査になるのでもし頭金を先に払った場合には、審査に落ちてしまったときに契約をキャンセルしたら頭金を返してもらえるのかなど、契約前に話をしておかなければいけません。

この新婚夫婦のチョンセローンは、最大4回延長できて10年間利用できるそうです。

他にもいろいろなタイプのチョンセローンがありますが、我が家では新婚夫婦限定ローンの申し込みができたのでそれを利用しました。

まとめ

日本と韓国では、似ているようで違うことがたくさんあり、家を借りるのでさえいろいろ勉強が必要でした。

基本的に韓国人の夫がやってくれるので細かいところまでは詳しくないのですが、最低限の知識としてまとめてみました。

契約期間内で引っ越す場合は、自分で次の入居者を見つけることや入居前の掃除は自分たちですることなど、初めてのことが多かったです。

実際の引っ越し方法なども、いろいろな違いがあるのでまた後日まとめてみようと思います。

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