海外で体調を崩すと何かと不安なことが多いですよね。
病院で言葉が通じるか、日本と同じような治療をしてもらえるのかなど心配になります。
韓国に来て約1ヶ月。
韓国語の生活にも少し慣れてきた頃に子供が体調を崩して韓国の病院に入院することになりました。
言葉もよくわからないまま海外の病院に入院するのはやはり心配が大きかったです。
とはいえ子供の回復のため、私も付き添いとして一緒に入院することになりました。
韓国に来て初めての入院だったのでドキドキしながらの入院でしたが、日本でも何度か入院の経験があるので日本での入院と違うところなどをまとめてみました。
コロナ禍なので入院前にPCR検査が必要
これは今のご時世、どの病院も同じだと思いますが入院前に必ずPCR検査を行います。
日本では入院当日に検査をしましたが、今回は入院前日にPCR検査を受けるために子供と私と二人で病院に行きました。
前日に検査をしてその日の夜、結果がメッセージで送られてきました。
結果が陰性だったので無事に大部屋に入れることになりました。
もしPCR検査を入院当日に受けるなら個室に入ってくださいとのことでした。
コロナ対策はどこの国でも特に病院はしっかりしているので入院時は必須の検査になっていますね。
日本の病院と違うこと
韓国の病院は付き添いは当たり前
今回は子供の入院だったので、親である私も一緒に付き添いで入院しました。
子供の場合は、日本でも一緒に親が付き添っていてくださいと言われるところがほとんどですが、韓国では大人が入院した場合でも「一人でトイレに行けない」「自分でご飯が食べられない」場合などは家族が付き添いで入院します。
身の回りのことは看護師さんはほとんど手伝ってくれないため、できないことがあれば家族にお願いしたり自分で介護人を別で頼んできてもらうことになります。
ベッドの下に必ず簡易ベッドが設置されている
韓国の病院は付き添いの人が入ることが多いため、全部のベッドの下に簡易ベッドが用意されています。
子供の付き添いの場合ももちろんこのベッドを使います。
またこのベッドはお見舞いに来てくれた人たちの椅子がわりにもなるそうで、私が入院した病院にはベッドの隣に普通の椅子がなくやや不便に感じました。
隣のベッドの親子はこの簡易ベットの上で食事をしていましたよ!
ベッドを引き出すとこんな感じになります。
冷蔵庫は共同で使う
日本の場合は、ベッドごとに小さい冷蔵庫が設置されていることが多いですが、韓国は部屋にひとつ冷蔵庫が置いてあり部屋の人みんなで使っていました。
大部屋にあった冷蔵庫は中ぐらいのサイズ。
私がいた部屋は3人部屋だったので冷蔵庫がいっぱいになるということもなく、みんないいれたいときに自由に使うことができました。
もちろん無料で使えるので日本でテレビカードを入れて有料で使うのとはちょっと違うなと思いました。
やはり韓国なのでキムチ系のおかずは入っていましたよ!
付添人の食事も出してもえらえる
日本で子供が入院した場合、今までは病院のコンビニで買ってきて食べていましたが、韓国の病院では看護師さんに言えば付き添い人である親の分の食事も出してもらうことができます。
これは結構助かりました!
1週間入院して3食ずっとコンビニ弁当だと飽きてしまいます。
何より毎回買いに行くのも結構大変ですよね。
韓国では子供の食事の時間に一緒に親の分出してもらえたのでこれは本当に楽でした。
ちなみに入院した病院では親の食事は一食600円ぐらいでした。
子供の分と大人の分のメニューは、キムチの種類やおかずが若干違うくらいでだいたい同じものが出ましたよ!
大人のものは韓国ならではの辛いスープや唐辛子で味付けしてあるおかずがちょこちょこ出てきました!
買いに行く手間もなく暖かいご飯が食べれるのはやはり入院生活の大きな違いです。
大きい病院には日本語が喋れる先生がいる
日本の病院で韓国語を話せる先生は結構珍しいと思いますが、韓国では日本語ができる人が意外と多いです。
そのため、大きめの病院に行くと日本語を話せる先生または看護師さんに出会える確率が高いです。
子供が入院した病院は、私が韓国語ができないと言ったら日本語ができる先生が診てくれました。
海外で日本語ができる方に出会えると本当に心強いです。
部屋のトイレにシャワーがついている
これは韓国ではよくあることですが、病院のトイレにも横にシャワーが付いています。
大部屋だったのでここでシャワーしている人はいませんでしたが、個室の場合はトイレの横でシャワーをすることになります。
韓国では、基本的にトイレとシャワールームは一体化しているため病院もそのような作りになっていました。
共用のシャワールームは別のところにあったため、大部屋に入院する人はそちらのシャワールームを使っていました。
持っていくと便利なもの
翻訳機
私が一番あってよかったものは「翻訳アプリ」でした。
まだ韓国語がそれほど喋れない状態での入院だったため、細かい症状を伝える時になんていいかわからず翻訳アプリで調べて説明することが何度かありました。
韓国の病院では病室でも無料でWIFIが使えるところがほとんどなのでスマホの翻訳アプリを使えるようにしておくことをおすすめします。
丁寧な看護師さんは、難しいお薬の名前などは翻訳機で提示してわかるように説明してくれることもありました。
子供用の間食(お菓子など)
病院の食事は一日3食決まった時間に出てきました。
また食べた後の食器は2時間以内に返さないといけません。
そのため子供が変な時間に寝てしまったり、食事の時間以外に小腹が空いた時などに食べるものを用意しておくと便利です。
だいたい病院内にコンビニや売店があることが多いですが、子供を連れて毎回買い物に行くのは大変です。
入院するときにいくつか子供が普段食べているおやつやすぐに食べれるものを持っていくと安心ですよ!
特に子供が小さいと食べムラがあるので食事の時間に食べないと次の食事までに時間が空いてしまいます。
うちではお米でできたお菓子やボーロなどを持って行きました。
子供のごはんのお供
子供は入院時、1歳だったため病院では「乳児食」というのが出ていました。
しかし結構味が濃いものや硬いものが多く噛みきれないものも多かったです。
隣のベッドの子は2歳だけど食事が固くて食べれないと言っていました。
そのため、隣のベッド人は海苔を持ってきていてごはんと一緒に食べさせていると私たちにも分けてくれました。
(韓国ならではですよね)
私は、ご飯にかけるふりかけを用意していきましたが、白いご飯が苦手な子にはちょっと味付けして食べやすくするごはんのお供があるといいかもしれません。
病院の食事は基本的に3食、白いご飯が出てきましたよ!
入院中の飲み物
入院中の飲み物を自分で用意するのは当たり前ですが、食事の時の飲み物の配膳もなかったため基本的に飲み物は全部自分で用意する必要がありました。
韓国には日本のように自動販売機が多くないので、ペットボトルの飲み物を買おうと思ったら売店まで買いに行かなければいけませんでした。
その代わり韓国では食後のコーヒーをよく飲むので、コーヒー販売機はフロア内に設置されていました。
私は入院してすぐに売店で飲み物をまとめ買いしてしばらく過ごしましたが子供の飲み物などもしっかり用意しておかなければいけませんでした。
ミルクを作るときにはフロアにウォーターサーバーがありそこで自分で調乳することができます。
日本のように看護師さんにお願いすることはなく、好きなときに好きな温度で作ることができていました。
退院する時のこと
うちの子は入院して治療をしてもらったら回復が早かったようで無事に4日間で退院することができました。
退院時には、お薬を5日分もらいました。
退院する時に次回の予約を取ってもらいます。
今回は、5日後にまた診せに来てくださいとのことで退院後の経過観察もしっかり診てくれましたよ。
まとめ
今回初めて韓国の病院に入院しましたが、日本での入院と違うなと感じたことがちらほらありました。
日本の方が看護師さんがやってくれるサービスは多いように感じます。
その反面韓国では、WIFIも冷蔵庫も談話室のテレビも使い放題で楽な部分もありました。
また最近はコロナもありお見舞いは禁止で付添人一人しか病室には入れないようになっていたので静かでしたが、自由に面会できるようになると大人数でお見舞いに来たり、入院中でも結構賑やかな場面が多いそうです。
同室の人同士で食べ物のおすそ分けなども韓国の入院あるあるかもしれません。
短期間の入院でしたが文化の違いも含めいろんな違いを感じた入院生活でした。
できれば入院は避けたいですが、どなたかの参考になればと思います。